精油の選び方

精油は植物から採取した100%天然の香り成分(芳香分子)の集まりで、その成分がダイレクトに脳に伝わり、皮膚や血管などから身体に作用することで心身の健康を維持するための手助けをしてくれます。

アロマオイルとの違い

一方、「アロマオイル」という商品には、化学合成の香料から作られたものがあります。

香りを楽しみたいだけなら天然100%の精油でも、化学合成の香料でも、お好きな方を使えばよいのですが、アロマテラピーでは香りの成分(芳香分子)が心身に作用することに意味があるため、植物から採られた100%天然の芳香分子を集めた「精油」を使用することが絶対条件となります。

精油を購入するときのポイント

アロマテラピーに利用するための「精油」を購入するときのポイントを3つご紹介いたします。

抽出方法が記載されていること

精油は植物から「圧搾法」「水蒸気蒸留法」「有機溶剤抽出法」といった方法で抽出することができます。
その他には、植物の科名・産地・含まれる成分名や含有率などが書かれていますが、抽出方法が記載されていることを確認し天然100%の精油を購入してください。

学名が記載されていること

精油のビン・箱・付属の分析表などに精油を抽出した植物の「学名」が書かれているものをお選びください。

植物から抽出するものは、必ず原料となる植物名があるということです。

学名はラテン語の斜体で書かれています。

抽出部位が記載されていること

精油には植物の、どの部位から抽出されたものなのか記載されています。

オレンジビターを例にとっていうと、学名が同じ植物でも葉から採られる精油は「プチグレン」花から採られる精油は「ネロリ」と名前が変わります。

植物抽出部位精油
オレンジビターネロリ
オレンジビタープチグレン

採れる芳香成分も違うものとなります。

はじめて購入するとき

はじめて購入するときは、精油を取り扱っている店舗や資格保有者からアドバイスをいただきながら購入するとよいでしょう。

相談しながら必要な香りを手にすることにより、活用の幅をグッと広げることができます。

芳香浴のすすめ

お気に入りの精油を手に入れたら、まずは芳香浴を楽しんでみてください。

芳香浴とは精油の香りを空間に広げて楽しむことができる、とても簡単な方法です。

香りは0,2秒で脳に伝わりますので、脳は瞬時に快か不快か判断します。

ご自身が選んだお気に入りの香りなら、心身ともに良い影響をもたらせてくれるでしょう。

精油は使い方を間違えれば悪影響を及ぼしてしまう可能性がありますので正しい使い方をマスターし、香りの心地良さを楽しんでください。